春告げ抹茶ホイップ

日記 2026-10-06 / 夕涼みと金木犀

10 月だというのに今日も私の部屋は室温が高く、半袖短パンで過ごしていてもじんわりと汗ばんでくる温度だった。 原因は室内で仕事用と個人用で大きなデスクトップ PC を 2 台稼働させていることと部屋の風の通りがあまりに悪いことだろう。 さすがに外気温はそこまで暑いわけではない。

仕事が終わって夕方になってから、外の涼しさを求めて散歩がてら夕涼みに出かけることにした。 家を出ると既に日がだいぶ落ちていて、もう太陽は地平線に重なりかけている。 このごろは日が落ちるのも早くなった。 雲の切れ間から日が沈み切る前の赤い光が輝いている。

夕焼けの写真をスマホを構えて撮影してみたりしながら、ぶらぶらと近所の公園まで歩みを進める。 公園では犬の散歩をしている人々が話をしているのが見える。 立ち止まって談笑する飼い主に繋がれて、ポメラニアンがそのふわふわの毛を LED ランプで七色に光らせながらリードの範囲内で走り回ってキャンキャンと吠えていた。

公園の中を巡るうちにすっかり日が落ちて真っ暗になったので行きとは違う道で帰路につく。 その帰り道で少しずつ金木犀の香りが強くなり、いよいよ金木犀がすぐ隣にあるのではないかというほどに香りが主張してきた。 あたりはもう真っ暗になっており、街灯も少ない道だったので金木犀の姿は見えないが、この香りの強さならばすぐそばに咲いているのだろう。

金木犀は嘘みたいなどうも人工的な香りだと思う。 あまりにも強烈で作り物のように整ったみっちりと密度の高い香り。 この木が本当に自然に存在する植物なのか疑わしく思えて Web で金木犀の原産地を検索してみる。 金木犀は中国原産で日本でも九州有の山地に自然分布があるとされているそうだ。 こんな印象的な強い香りの花が山の中に自生していたのは信じがたい。

私が出会う金木犀は街中で人工的に植えられた街路樹や一般の家庭の庭先に植えられた樹木という形なので、あまり山の中でこの香りに出会うことはあまり想像ができない。 街路樹が金木犀だったとしてもその香りを出すまでは気がつくことがなく通り過ぎており、秋のこの季節になって始めて意識することになる。 人工的な街中に配置されて突然出会う印象が強いこともあって、その香りには人工的な感じを覚えるのかもしれない。

日が完全に落ち気温も十分に下がって涼しくなり、さすがに半袖短パンで出歩いていては肌寒さを感じる。 結局、香りの元を探して少し辺りを見回してみても真っ暗なためその香りの本体を確認はできなかった。

そのまま夕涼みとしては十分な時間を過ごし家へと帰りついた。 家の部屋で窓を開けて椅子に座っているとまだうっすら金木犀の香りがする気がするのは、家の近くにもどこかに金木犀が生えているのか鼻の中に香りが染み付いてしまったのか。

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