Hyperstrata についての紹介の補足
以前に Hyperstrata という概念を提唱した記事を書いた[1]。 その記事で書き損ねたが、書こうと思っていた内容を思い出したので追記しておく。
発想の元
私が Hyperstrata の形式を思いついたのは、元々デジタルガーデン的なのが苦手でそこに課題感を持っていた上で、以下のたまたま流れてきたツイートを見たことである。
HCI研究の歴史を概観できるマップを作りました。
— みやたけやま Yamato Miyatake (@miyatakeyama) 2026年8月3日
HCI関連論文 (1980年-2026年)の引用関係を使ってネットワークを構築し、それを時系列に表示しています。
研究分野の変遷や各論文が後続研究に与えた影響などをなんとなく見れます。
自分用に作りましたが、誰かの役に立つかもなので公開します🙌 pic.twitter.com/wDUsVhfUXc
これは HCI の研究の引用関係のネットワークを表示するウェブサイトである。
例えば、私の学生時代に所属していた研究室のボスの名前を入れるとこのように表示される。

この可視化が私には新鮮に見えた。 横軸が年代で縦方向に分野とかがあって、線のつながりが引用を表しているのかな。
論文の引用関係を表示する Web サービスなどはいろいろあって、例えば Connected papers などは利用したこともある。

しかし、これは上記スクショの下のほうにある図のように、時間軸が図に一直線に並んでいない。 円のつながりで引用は追えるし、各円の大きさからどのくらい引用されているインパクトある研究なのかも一目瞭然である一方で、年代順に並んでいないという点では異なっていて、こちらだけでは引用ネットワークをブログに使おうとは思わなかったかも。
年代順に並んだ文献の引用ネットワークを見て、これは良いかもしれないと思った、というのが Hyperstrata の発想元という感じだ。
ハイパーテキストのハイパー性
もう一点、ハイパーテキストのハイパー性について一言書き加えておく。
Hyperstrata の hyper-は Hypertext の Hyper だという内容を Hyperstrata の記事[1]で書いた。 ハイパーテキストのようにハイパーリンクをつなげられる地層なのだ、と。
ハイパーテキストのハイパーリンクで繋がった様子を思い浮かべて、その上で Hyperstrata という命名にしたのは事実なのだが、そもそもハイパーテキストのハイパー性はハイパーリンクだけのものではない。 ハイパーリンク以外にも普通のテキストにない要素、例えば input 要素とかを入れられるというのはハイパーテキストのハイパー性の一部のはずである。
ハイパーリンクで繋がったテキストをイメージして Hyperstrata という命名にしたという説明は良いが、ハイパーテキストのハイパー性はハイパーリンクだけのものではないのでちょっと不誠実かもしれない。 Hypertext の hyper-と説明するのではなく Hyperlink の hyper-だと説明したほうがよかったかもしれない。
