春告げ抹茶ホイップ

日記 2026-09-26 / Tokyo Anim Unite 2026 1日目

今日は朝から Tokyo Anim Unite というイベントに参加してきました。

先日行った VC2026 という学会の配られた資料の中にチラシがあり、興味あるけどアーティスト向けっぽいしどうしようかなあと言っていたら運営に関わっている CG-ARTS さんから X で直々に声をかけられたのでせっかくなので行ってみることにした。

実際、このイベントはかなりアーティスト向けのイベントではありました。 半分くらいの参加者が学生さんで、学生さんがポートフォリオをプロにレビューしてもらったり就活につなげたり、というようなことも行われるイベントなので、結構私はアウェーではあり。 なかなかレンダラーの研究とか実装をやっているエンジニア兼リサーチャー的な人がやってくるような雰囲気ではなく。 さすがに、アート系のアニメーターとか CG 使う感じの学生さんや映像制作会社の人たちがメインで来ているのかなという感じ。

アート向けのイベントとして、その場でモデルさんを描くジェスチャードローイング的なことをやっている会場とか、アーティストがライブドローイングしているのを見れたりとかもあり。 スポンサー企業の人にもポートフォリオとか作品レビューをしてもらえるようなブースもあったのですが、さすがに自分が作ったレンダラーを持ってレビューしてもらうわけにもいかず。 そのあたりの企画はさすがに私向きではなかったなあという部分もありました。

しかし、そんな中でも特別講演が特別によかったですね。 どの講演も非常に興味深いものでした。

特に朝一番の中村創さんのライティングについての講演は刺激的でした。

前提として、私は物理ベースのレンダラーの研究とかをやっている人なので物理的に最もらしいレンダリングというのを如何に速く正確に出すかに苦慮している側の人間です。

しかし、この場でお話されていたのは、ライティングとしては絵作りでキャラが背景に埋もれないようにするとか余計なところに目が向かずキャラに集中できるように情報整理するとか、その過程でキャラクターにキーライトを当てたりとか色々嘘もつくという話でした。 物理ベースのレンダラーが出す絵が正解ではなく、ちゃんとキャラクターをよく見せるための絵が正解であり、物理的に正しいレンダラーの絵をそのキャラクターをよく見せるための絵になるように光を持ち上げたりして修正するという話がされており、レンダラーを作っている身として非常に面白かったです。

特に現状では私はアーティストと離れた場所でレンダラーの研究をやってしまっているため、そういう現場での使われ方のお話が非常に興味深い話題でした。 物理ベースレンダラーとかを作っていると物理的に一貫性のある正しい光輸送を計算することが最終目的になってしまうけど、この光輸送で計算されたライトの素材とかはあくまで素材でありそこから先のクリエイティブの土台なんだなあと改めて実感。

このイベントの 1 つの魅力としてはプロから直々に話を聞けるポートフォリオレビューがあるのだけど、私自身はアーティストではないのでなあと思っていたが、微妙に人数に空きがあったようなので、そのまま中村創さんのポートフォリオレビューに参加してポートフォリオレビューではなくレンダラーとか絵を作るとかそういうことについてお話をしました。

さすがに講演と講演の間にある時間のドローイングブースとかはアーティスト向けでありちょっと not for me 感はあったものの、講演の内容は非常に興味深くなかなか良い刺激を得られる良いイベントでした。

実はこのイベントは 2 日間開催で明日も開催されるものであり、私は明日も遊びに行く予定なので今日は早めに寝てまた明日に備えるということで。

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